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その1-この事件をお話しするには、大きな石がなぜ動いたか、ということから語らなければなりません
その2-日本橋にチヂミ屋という呉服問屋があった
その3-あとで聞いたところでは、ペルメルは生糸商人泣かせの札つきの悪者だったそうだ
その4-久五郎と小花は今はのこされた唯一のもの、芝の寮へ移りすんだ
その5-それから二ヶ月ちかくすぎた日、周信がたった一人ものすごい剣幕でのりこんできて、
その6-意外なことになった上に、事件の正体が益々雲をつかむようだから、この役は紳士探偵新十郎が適任だと決して、その日のうちに古田巡査が新十郎にこの旨を伝えた
その7-元子が周信の脅迫をうけているのは、公爵との結婚前に周信と恋を語らった秘密の時期があるせいだった
その8-さてその足で久五郎ハマ子の侘び住居を訪れた
その9-この事件はその発端が常と変って、新十郎は相棒の同行を許されなかったから、結末に至っても、相棒も海舟先生も現れる余地がなかった
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